差額ベッド

子供の頃は医者の世話になることが多かった自分は、社会人として働き、家族を持ってからは医療保険に加入してきました。保険料を全て積め立てておけばこれまでの医療費を払ってもお釣りがきたのでしょうが、これと言った大病も無く働けたことに感謝します。
今回は眼の手術と入院で保険金を請求することにします。
私が加入している保険では、手術の種類に応じた額と、入院日あたり1万円を請求することができます。約款では保険料を請求してしまうと無病満期祝金が支払われないのですが、満期までに何があるかわかりませんから請求します。
入院期間中に使った差額ベッドは3種類でした。
1) 日当たり3万円の特別室 (1日)
急を要する状況だったために空いているベッドはこれしかありませんでした。応接セットがある特別室は病院に3部屋しかありません。有線のネットワークとテレビが使いたい放題。寝心地の良いフランスベッド。食事は同じですが瀬戸物の食器でした。私には広くて落ち着けない部屋でした。
2) 日当たり1.5万円の個室 (3日)
見舞客4、5人が入れる個室。窓が広くてとても明るく、ユニットシャワーが備えられています。入り口のドアを閉めてしまえば静かな空間を確保することができます。食器は樹脂製になりました。テレビの音を気にする必要が無く自由気ままに過ごせました。
3) 日当たり5千円の4人部屋 (6日)
差額ベッド代と保険金のことを考えたのが本音ですが、個室を出て他の人との接点も期待して移動しました。残念ながら同室の方々は肺を患っていて自由に話すことはできませんでした。そして、誰も皆カーテンを引いてしまっています。時々来る看護師との会話からお名前を知る、そんな4人部屋でした。自由に動くことが出来ないお隣は夜間でも数時間おきに看護師の助けが必要で私も熟睡出来ない日が続きました。テレビはヘッドホンで、でも手を伸ばせば何でも届く私には適当な広さでした。

術後の辛い期間は個室、少し楽になったら人間味を味わう、そんな入院生活でした。

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