名医も研修医から

網膜剥離はその剥離度合いに応じた手術が行われます。自分の場合は硝子体手術でした。常日頃から通院していたのは某大学病院です。大学病院とあって、入院の説明書には研修医たちが医療行為を行う事が記載されています。
眼科には眼科長医師の元3名の医師がおられます。私の担当医はその3名のうちの男性医師、主治医が眼科長医師となっています。
今、眼の手術と言えば大半が白内障による眼内レンズ置換手術です。この病院でも週に10名前後がその手術を受けています。私のような網膜剥離手術は月に2、3とのことでした。
18:30 手術室に入って麻酔の後、手術が始まりました。執刀医は男性の担当医、その脇に2名の若い女医さんが付きました。眼球に3本の管が差し込まれます。当然2名の医師が連携プレーを行います。眼の局部麻酔であるがために医師たちの会話は全て聞こえてきます。医師の腕が邪魔をして、思い通りの箇所にアクセスできなかったり、途中から難航している様子が伝わってきました。そして「エスコート」の言葉が聞こえました。はてな、と思っていたら主治医の登場でした。しばらくは男性医師を補佐していましたが、「俺がやろうか」で交替。その後は最後まで主治医一人で手術が行われました。
手術を終えた両医師に握手させていただき、手術室を出た時、時刻は22:00になろうとしていました。
良く「名医を選んで」とか言われますが、このような環境で、ベテランが常に待機。若手も正しいタイミングでヘルプを出す。そして育ってもらいたいものです。私の眼が一つの成長の機会に使われたなら、私は幸せです。
会社でもそうですが、組織には成長が必要です。若い発想とベテランの技術を合わせた組織力に期待します。

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